キャッチコピーとは、消費者の心に響くコマーシャルメッセージです。
センスのいいキャッチコピーは、時代を経ても心にささるものがあります。
キャッチコピーによって売れ行きが大幅に左右されるほど、重要な役目を持っています。
キャッチコピーの重要性
キャッチコピーは、ユーザーに商品やサービスに興味を持ってもらうきっかけになります。
ホームページの閲覧が上がるキャッチコピーの基本は、ターゲットを絞り、何を伝えたいかを明確にし、文字数をコンパクトにまとめることです。
キャッチコピーのセンスがあるなしで、消費者に与える商品やサービスのイメージが大幅に違ってきます。
「QPC分析」について
QPC分析は、キャッチコピーを作る時に役立つ手法として使われます。
QPCとは、品質(Quality)、価格(Price)、利便性(Convenience)の略です。Q、P、Cそれぞれで他社に優位性をもつものはあるか、差別化できるものがあるかを検討し、そこを訴求ポイントとして、コピーを考えていきます。
このキーワードをもとに、いかに消費者の心をとらえる印象的なコマーシャルメッセージを作れるかどうかが、企業の商品やサービスの売り上げに大いにかかわってきます。
何しろ、ホームページのリニューアルをしたわけでもなく、キャッチコピーを入れただけで、大幅に業績が上がった企業も多くあるのですから、全力をあげてキャッチコピーを作る必要があります。
「QPC分析」で見る過去の秀逸キャッチコピー
何度も書きましたが、キャッチコピーは商品やサービス、企業のイメージが大きく違っているとても重要なものです。
過去に、何千、何万ものキャッチコピーがこの世に出てきましたが、その中でも多くの人の心に刺さった秀逸なキャッチコピーをいくつか挙げて、QPC分析に当てはめて、その素晴らしさを見てみたいと思います。
「お、ねだん以上」
家具・インテリアのニトリのキャッチコピーとしてあまりにも有名ですね。軽快なメロディとともに、耳に残っている方も多いでしょう。「値段以上の価値がある品物が揃っている」ということ、つまり「Q・品質」と「P・価格」の優位性を、たったの7文字で表現しています。
「安いクセして」(西友)
同じく、「安くていいものがある」という「Q・品質」と「P・価格」の優位性を表したコピーとして、スーパーの西友の「安いクセして」もあげられます。とても端的に、且つインパクトのあるキャッチコピーです。
「すぐおいしい、すごくおいしい」(日清食品)
日清食品のチキンラーメンのキャッチコピーとして、とてもなじみのあるものです。お湯をかけて3分待つだけの「すぐ=C・利便性」、しかも「すごく=Q・品質」おいしいということが、シンプルに伝わります。日本最初のインスタントラーメンとして、安藤百福氏が追い求めた思いがそのまま反映されている秀逸なキャッチコピーだと思います。
「目のつけどころがシャープでしょ」(シャープ)
品質、利便性といった点に目を向けさせ、他社との違いを明確に表現したキャッチコピー。消費者に「シャープの商品って何だか他と違う面白いもの、優れた面があるんじゃないか」と期待させるに十分な、まさに秀逸なキャッチコピーです。
「ヘルシーを、やみつきに。」「好きなことを楽しみながら」(ゼスプリ)
新型コロナの影響による自粛期間中に話題となったゼスプリのキウイフルーツのCMのキャッチコピーです。ヘルシーを維持するために、お金と時間をかけてジムに通ったり、つらいジョギングをしたり、でもなかなか続かない。そんなに人たちに、頑張らなくても「安価(P・価格)でスーパーですぐ手に入る(C・利便性)、且つおいしい(Q・品質)キウイフルーツを食べればいいじゃない」と訴える。かわいいキウイブラザーズの映像とともにステイホームで運動不足、コロナ太りを気にしていた多くの消費者の心に響きました。
まだまだ秀逸なキャッチコピーはたくさんありますが、いずれも、商品、サービス、企業の強みを簡潔に、わかりやすく、且つ強いインパクトで表現しています。
キャッチコピーを作る際の基本的なステップ
このようにキャッチコピーは、他社に負けない強みをもとに考えていくわけですが、実際に作る際はターゲットや目的などに応じて、さらに踏み込んで考えていきます。
基本的なステップは、以下のような流れになります。
①ターゲットを決める
ターゲットがあやふやだと、誰に向けてアピールしているのかが、わからなくなります。
不特定多数の人に商品を購入してもらったり、サービスを利用してもらいたい気持があったりしても、ターゲットをしぼることで、その商品やサービスを必要としている消費者の心にささり、実質利益につながります。
②何を伝えるか目的をはっきりさせる
商品やサービスの良い点は数多くあるとは思いますが、その中でも特に伝えたいことは何かを明確にして伝えなければ、消費者に興味を持ってもらえません。
ぜひとも伝えたいことをキャッチコピーに含めることが、自社の強みを知ってもらうことになります。
③表現の工夫をする
テンポやリズム感があるキャッチコピーは、印象に残りやすいものです。
音声のないホームページでも、リズム感は文字で伝わります。
「イキイキ、ワクワク」「元気の秘密」などと言った表現は、サプリメントなどによく使われますが、前向きなフレーズなので、目で見てもポジティブ感が伝わります。
また、「未来」「明るい」「明日」「愛」「夢」「イノベーション」などもよく使われています。
例えば、好感度が高いキャッチコピーには次のようなものがあります。
愛は食卓にある(キューピー株式会社)
人生は夢だらけ(簡保生命保険)
海といのちのみらいをつくる(マルハニチロ株式会社)
キャッチコピーは長すぎるとダラダラした印象になりがちなので、上記のように短くまとめた方が効果的です。
自社で作る場合は、有名なキャッチコピーを参考にするのもひとつの方法ですが、どこかで聞いたようなキャッチコピーでは、かえって自社企業のマイナスイメージになってしまいます。
自社独自のオリジナリティを大切にしましょう。
キャッチコピー作りはプロに任せて
ホームページにキャッチコピーがあると、検索した人の記憶に残りやすく、宣伝効果が高くなります。
短文でインパクトのある文言は、いち早く商品やサービスの特徴が伝わるため、現代ではとても重要です。
しかし、宣伝文句を考えるためには、基礎知識や経験が必要になるため、キャッチコピーは誰にでも作れるとは限りません。
自社で良い案が浮かばない場合は、プロに宣伝文句を考えてもらうのも一つの方法です。
キャッチコピー作りもお任せください
当社ではホームページやチラシなどの制作をする際、お客様と一緒にキャッチコピーを考えてより効果の高い広告にすることも行っています。
キャッチコピーを考える場合は、そのキャッチコピーで伝えたい商品やサービスの特徴をはっきりさせて、どのような層に何を伝えたいか、そしてその結果どうなりたいか、ゴールをしっかりと納得するまですり合わせをさせていただきます。
よりよいキャッチコピーを作るために、お客様にはぜひ「思い」や必要な「情報」を惜しみなく提供していただきたいと思っています。
当社もそれにお応えすべく、しっかりと方向性を確認して制作にあたります。
まとめ
文字の紡ぎ方ひとつで、企業の業績を上げてくれるキャッチコピーの力は、スゴイとしか言いようがありません。
わずか10文字ほどのメッセージに凝縮された広告力は、何十人もの営業マンに匹敵するほどの力を持っています。
中小企業の中には、社員を雇う余裕がないため、少ない人数で会社を回しているところも多いようですが、消費者の心に響くコマーシャルメッセージをホームページに載せることで大きな収益を得ることができます。
センスのいいキャッチコピーを発信しましょう。